
日々届く年賀状を眺めるのはこの時期ならではの楽しみだが、その中でも毎年期待の数葉がある。その一枚が、東京造形大学時代の
恩師、
渡辺真弓先生からの自作木版の葉書。先生は昨年10月から半年間
ヴェネツィアに住まわれ、一時帰国中の賀状で今年は自作ではなかったが。
パドヴァに留学経験のある先生の専門はイタリア・ルネッサンスやバロック建築で、ご自身が撮られたスライドを映写しながらの講義は今思い返しても
贅沢な時間だった。左は先生の
名著(丸善)で、
パラーディオ作の聖堂やヴィラ(別荘)・劇場巡りを堪能できる。1998年
ヴィチェンツァを始め
ヴェネト州中心に旅した僕の
最高のガイドブックだった。
学生時代ヨーロッパを2ヵ月旅した僕から渡辺先生へのお土産は、このblogのタイトルにしている『
La Dolce Vita(甘い生活)』のオリジナル・サントラ
LP(CDのない時代)だった。