25年前の今日12月8日、
ジョン・レノンの訃報に触れたのは、京橋のフィルムセンターに向かう地下鉄の中、乗客が読んでいた夕刊の見出しでだった。東京造形大学・映像専攻の1年生だった僕は、フィルムセンターに集った仲間達にショッキングな事件を知らせ、それから僕達は、その日に観た映画の事など忘れ、ジョン・レノンの話に終始した。
想像してみよう、
ジョン・レノンが今生きていたとしたら、彼は何を語り歌うだろう?今の世界を見て。
想像してみよう、ジョン・レノンが誕生せず「
イマジン」
がなかったとしたら、僕らは何を歌うだろう?今の惨状の中で。
7日夜、門仲天井ホールで、弁士
片岡一郎さんや落語家
立川志らべさんらによる、無声映画&落語&パントマイムの共演イベントを鑑賞した。チャップリンの「
モダンタイムス」を弁士
澤登翠さんの語りと、
田口英明さんらによるパントマイムで再現する試みは、こちらもまた「イマジン」と語りかけられているようで、大変感慨深く面白かった。
チャップリンとジョン・レノン二人の声が、「
創造してごらん」「
想像してごらん」と聞こえる。