終戦記念日お盆に十五夜満月○柔道石井慧・金&塚田真希・銀@北京五輪

太陽暦8月15日に旧暦十五夜お盆の満月が重なった。この日は「堪え難きを堪え 忍び難きを忍び」の玉音放送がなされ終戦記念日となっているが、故人を偲ぶお盆の日を選び、敗北宣言がなされたのかも知れない。
同日、北京五輪の柔道最終日、最重量級で、石井慧（さとし）選手が金メダル、塚田真希選手が銀メダルを獲得した。石井選手は、優勝しながら斉藤仁監督に「（決勝戦で）一本を取れる技を身につけろ」と怒られたという。塚田選手は、明らかに自分より体格に勝り、実際、世界選手権で2度敗れている中国のトウ・ブン選手に勝つため、襟を掴んだら離さない握力を鍛えるなどして、五輪決勝で対決したこの宿敵を、感動的な激闘で追い詰めたが、残り11秒で逆転一本を取られた。
得点優勢で残り時間僅か、という状況で相手の立場になれば、一か八か逆転の大技を狙ってくるのは明らか。であればそれだけ用心すればいいようなものだが、（用心の上でも）塚田選手は決して逃げず、向かう姿勢を貫いての敗戦に、表彰式では笑顔を見せ、後のインタビューにも「今はすがすがしい気持ちです」と答えた。
ちなみに、石井選手の表彰式前には、会場に森山直太朗さんの「さくら」が流れていた。
上の写真は、俳句×写真集『恐竜×ヴィーナス=17文字』（HP）に収録した次の句に組み合わせたもの。
　　　　えにし　　　　
花の縁 月の縁に 人集う

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