月~
金曜
毎朝の
楽しみ、
NHK BS hiの「
日めくり万葉集」、今週は
里中満智子さん選による次の歌で始まった。
山吹の立ちよそひたる山清水
汲みに行かめど道の知らなく
これは
天武天皇の
子・
高市皇子(たけちのみこ)が、
額田王の
娘・
十市皇女(とをちのひめみこ)の
死を嘆いて詠んだ歌で、清水を汲みに行きたいが
道を知らないとは、
黄泉(山吹=黄・清水=泉で「よみ」)へは逢いに行けない意。
なか日には、
町田康さん選による
大伴旅人(おおとものたびと)の次の歌。
しるし ひとつき
験なき物を思はずは一坏の
濁れる酒を飲むべくあるらし
無意味なこと(
甲斐のないこと)を
思うよりは、
濁り酒を
飲む方が
まし、といった
歌意。
上の写真は、俳句×写真集『
恐竜×ヴィーナス=17文字』(詳細
HP)に収録した、次の句に組み合わせたもの。
菜の花の満つる地獄に 一人酔う