4日、
世田谷美術館で、「
冒険王・横尾忠則 初公開!60年代未公開作品から最新絵画まで」を、
ライター&
編集者の
山岸みすずさんと堪能した。
「最新絵画」シリーズは
ルソーの絵を横尾流に
展開させ、
深いブラックユーモアが滲む。 また、「ぼくは
ヘレン・ケラー女史と同じ
6月27日に
父の弟夫婦の間に生まれて、
横尾家に養子として迎えられた。養父母はぼくを
橋の下で拾ってきたと言った。
小さい頃から星空を仰ぎながら…(原文は書体一定。後半略)」という
長いタイトルや、
鏡の破片が散りばめられた「
天の岩戸」などなどの
大作から、
葉書サイズの
挿絵まで、どの作品にも
エネルギーとセンスが溢れている。
さらに「
冒険王との対話」シリーズとして、この日は、横尾さん×
荒俣宏さんの
対談も行われ、「
Y字路」シリーズの製作で、Y字路
のないハワイに行ってしまった横尾さんと、荒俣
さんが偶然
同じホテルに泊まったエピソードや、横尾さんが散歩がてらに生前の
黒澤明
監督宅を訪れ、映画の話を数時間して、「あなたは映画を作りたいんじゃない?
僕が映画を作ることについての映画(メイキングではなく独立した作品)を作らないか」と言われ、
カンヌに黒澤新作と共に横尾監督作品を
同時出品する企画があったこと(黒澤監督の死により流れた)など、
興味深い話題が尽きなかった。