
10日、
NHK BS hiの
ハイビジョン特集「
映画に賭ける~
脚本家・橋本忍~」に見入った。
黒澤明監督と組んだ最初の映画「
羅生門」は、橋本さんが
芥川龍之介の「
藪の中」を「
雌雄」(
!)というタイトルで脚本にしたものを黒澤監督が読み、「内容はいいが、映画にするには短いな」と言い、
理由もなく咄嗟に「では『羅生門』をつけましょう」と答えたところから生まれたという。
松本清張原作「
砂の器」の脚本は映画化が打ち切られ、どの映画会社に持ち込んでも断られ、やむなく自ら
橋本プロダクションを設立して制作された。 4年前
TBSでテレビドラマ化された際、心ならずも殺人を犯す主人公・
和賀英良を演じた
SMAPの
中居正弘さんが、現在撮影中の橋本最新リメイク脚本による映画「
私は貝になりたい」でも、やはり
心ならずも殺人者そして
戦犯とされる主役を演じる。
次は、写真×句集『
花の揺り籠』(詳細
HP)に「
雌雄の星」というタイトルで収録した上の写真(部分)に寄せ、巻末に掲載した俳句。
雌蜘蛛の大食見守る 小さき雄