
31日、
Bunkamura オーチャードホールで、「
ミシェル・ルグラン&グランドオーケストラ ジャパンツアー2007」に
3度涙した。
75歳になる
映画音楽の巨匠が、
指揮し、ピアノを
弾き、
歌う。その歌声は、クルマで今もよく聞く
オリジナル・サントラCDの
往年の声と変わらなかった。ゲスト・ヴォーカルの
クミコさん、
森山良子さん、また姉の
クリスチャンヌさんとのデュエットも
艶やかだった。
最初の涙は「
おもいでの夏」に。ヒロイン・
ジェニファー・オニールの
淡い画面の姿が浮かび、また後に
ヴィスコンティが
遺作「
イノセント」に起用した
冷たく熱い面影が重なった。
次の涙を誘い、
姉弟で歌われた「
シェルブールの雨傘」には、ラストシーンの
ガソリンスタンドに降る雪が、
ステージに舞うかのようだった。
3度目は「
華麗なる賭け」から「
風のささやき」の、
フランス語による自演と、
カトリーヌ・ミシェルさんの
ハープとのコラボに、イメージの
グライダーが舞い、感涙を禁じ得なかった。
お誘いし、ご一緒した
ピアニストの
黒沢真代さんから、
ハープや
ピアノにまつわる興味深いお話も伺えた。彼女はフランスで、
昨日の記事に書いた
ラヴェルが住んでいた家を訪れたばかりか、ラヴェル
愛用のピアノを特別に弾かせていただいてらした(
!)という。
黒沢さんは
10月20日の上映会にいらしてくださり、
21日の記事にご紹介したような
嬉しい感想をくださった。また先日、黒沢さんのピアノと、
英語による朗読や歌で共演された、
NHKの
ラジオ講座「
英会話」でもお馴染みの
遠山顕さんが、
11月11日(
日)
6時半~
渋谷UPLINK FACTORYでの上映会(詳細
HP)にお越しくださる。