
5日、
ラフォーレミュージアム「
ヤン&エヴァ シュヴァンクマイエル展~
アリス、あるいは快楽原則~」に感動した。
プラハに生まれ、
共産党政権下には
ブラックリストに載りながら、現在に至るまで独自の創作活動を続けているシュヴァンクマイエルの傑作映画「
アリス」のための原画や立体作品をはじめ、幻想的絵画・オブジェ等が胸に迫る。
ヤンはこの展覧会に寄せ、「
シャルル・ボードレールが記しているように、
想像力とは、人間に備えられた
諸能力の女王である。…展覧会とは
魂の《
人形の家》である」と述べている。
エヴァはヤンの
伴侶であり
共同制作者で、展示されていたオブジェ「
錬金術的結婚」とは、まさに二人のことだと思った。
また新作映画「
人間椅子」のための原画も特別公開され、もし原作者・
江戸川乱歩が見たら、「
黒蜥蜴」を
三島由紀夫が
戯曲化した時以来に喜ぶだろう
出色の出来栄えだった。