
21日、イラストレーターの
垂井ひろしさんにお誘いいただき、
東京芸術座アトリエ公演 「
母は枯葉剤を浴びた」を観た。
ベトナム戦争で
アメリカが撒いた
9万t以上の枯葉剤により、関東地方の面積の森林が枯れ、今なお何万人もの人が
後遺症に苦しむ現実を、ベトナム・アメリカで取材した写真家・
中村梧郎さんの原作・写真に基づき、抑制された演出でより
臨場感を滲ませた舞台。
「
シャム双生児」として生まれ育った兄の
ベトさんと
分離手術を受けた
ドクさんが、
日テレ「
24時間テレビ」出演のため来日されていて、19日、自分達兄弟のことも描かれているこの舞台を、奥さんの
トゥエンさん、また原作者と共に観に来られ、とても感動されたという。
チラシ・ポスターには、上のように
いわさきちひろさんの絵本「
戦火のなかの子どもたち」のラスト「
母さんといっしょに もえていった ちいさなぼうや」が用いられている。この本が刊行された翌年ちひろさんは亡くなり、その翌年ベトナム戦争に
敗れアメリカは
撤退した。