
2日、ミュージカルの監督を3度させていただいた
おおきな木 MUSIC SPACEさんにご招待いただき、シンフォニーヒルズ・モーツァルトホールで「
モーツァルト生誕250周年コンサート」を楽しんだ。
先月27日が生誕250周年目の誕生日だったが、今年が生誕240周年に当たる
ナデルマン製作の美しいハープを、持ち主のハーピスト
摩寿意(ますい)
英子さんが奏で、ナデルマンをお抱え製作者とし、ハープ演奏が好きだったという
マリー・アントワネットが作曲した歌を、『
ベルサイユのばら』から抜け出て来たような装いの
池田理代子さんが見事に歌った。
シェーンブルン宮殿で
マリア・テレジアの御前演奏をした後、廊下で転んだ幼いモーツァルトを1歳年上のマリー・アントワネットが助け起こし、「大きくなったら君をお嫁さんにしてあげる」と言われた話は有名だが、
“ベルばら”の作者は「本当にモーツァルトのお嫁さんになった方が幸せだったかしら」と語った。
第2部では、モーツァルトフィルハーモニー管弦楽団とヴァイオリニスト
漆原啓子さんによるW.A.M.作曲ヴァイオリン協奏曲第3番の優雅で繊細な協演に続き、ちょうど上記エピソードの
アマデウスと同じ年頃、11歳の
和久井冬麦(わくいむぎ)さんが神童のピアノ協奏曲第12番を弾いた。
和久井さんは現在ウィーン国立音楽大学準備科に在籍、ウィーンでデビュー・コンサートが開かれ、オーストリア国営放送の番組でやはり「神童」として紹介されたという。小さな背中につけた大きな白いリボンも可愛らしく、まるで
蝶がピアノを弾いているようだった。