主役の死が早過ぎて、昨年末「
毎日モーツァルト」が放映終了し淋しく思っていたが、番組の好評を受け、今年になってピアノの歴史を紐解く「
ぴあのピア」が始まり、月~金毎朝7時35分~
NHK BS-hiを楽しみに観ている。
第1回は、
ピアノフォルテの創始者
バルトロメオ・クリストフォリの話だった。
1998年5月初め
パドヴァを訪れ、町中に「
ピアノ誕生日おめでとうコンサート」というポスターを見、「
えっ、何?」と思ったら、同地の出身者バルトロメオ・クリストフォリの5月3日の誕生日を、ピアノの誕生日代わりに祝う
記念企画だった。
早速チケットを購入し、当夜
ポリーニ劇場で、
古楽器の響きに浸った。終演後、奏者・観客全員でピアノに向かい「
誕生日おめでとう!」の大合唱。
さすがイタリア!と感動した。
番組では先週からモーツァルトが
復活している。「
モーツァルトと競演した男」という題で、
皇帝ヨーゼフⅡ世に招かれ、25歳の
アマデウスと29歳の
ムツィオ・クレメンティが
交互にピアノを弾いた話もあった。互いを、後者は「あれほど
魂の籠もった優美な演奏を聴いたことはなかった」と回想し、前者は父に「すばらしいですが、
機械的演奏家」と綴っている。
クレメンティはこの競演の後、新境地を拓いて行ったという。
上の写真は、写真+句集『
花の揺り籠』(詳細
HP)の一枚で、「
共炎」とタイトルを付け、
巻末に次の句を寄せた。
蝶白くはためき 花を燃え立たす