
28日(月)草月ホールで
松田美緒デビュー・コンサートを堪能した。
衣装担当の
時広真吾さんからのお招きだった。時広さんには、かつてイベント「イデア」で、新作のソプラノ歌曲用に日本語の詩をイタリア語に翻訳するお仕事をいただいた。その折も、また最近の
能楽堂でのシェイクスピア劇シリーズでも、時広さんの衣装は時空をもデザインしてしまう見事さだったが、今回のコンサートでは、
時に海を、時に風を思わせる鮮やかな碧と黒そして柔かな白が、松田美緒さんの心地よくしみ渡る歌声に乗って、舞台を舞っていた。
“サウダーデ(郷愁)”をテーマに選曲されたファドやブラジリアン・ナンバーなど様々な歌が、聞くにつれ
心を優しくさらい、いつか
魂の故郷への懐かしさに浸っていた。歌からもMCからも、美緒さんのピュアなハートが伝わった。CD『
アトランティカ』、お薦めです。