
27日、NHK教育テレビ「
地球ドラマチック」では、時節柄「
第九交響曲物語」が放映された。
その物語には
皮肉もある。
プロパガンダに
楽聖も利用した
ヒトラーは、
1945年4月10日、自らの誕生日を祝して
ベートーヴェンの「
交響曲第七番」をラジオで流させた。その
10日後、「交響曲第九番」に乗せて
独裁者自殺の報が流れたという。
第九の「
歓喜の歌」に、「
虫にも喜びが与えられ」という一節が(「
虫けらのような人間にも」という
意訳も)ある。
左は写真+句集『
花の揺り籠』(詳細
HP)の「
配達」とタイトルを付けた写真の部分で、巻末に次の俳句を寄せた。
蜂歌い 花粉の便り配達す
ベートーヴェンは
16歳の時、明日が最終回のNHK BS「
毎日モーツァルト」の
14歳年上の主人公に会い、
弟子入りする筈だったが、
母の死など
家庭の事情で叶わなかった。
それでも
アマデウスに、
次代の楽聖の芽の息吹は届いていた。