
NHK BS「
毎日モーツァルト」は今週ついに「
レクイエム」に入ってしまい、22日の放送は
アマデウス絶筆の8小節で始まる「
ラクリモサ」(
涙の日)で終わった。 なお番組は
遺族のその後など、来週が最終週となる。
1995年夏、
パリでの宿泊先の近くだった
マドレーヌ寺院を夜訪れると、その「レクイエム」が流れてきた。
ショパン
の
葬儀が行われたのが同教会で、その際、彼の遺言により、
自らの曲ではなく(
!)、モーツァルトの
遺作が演奏された。 どちらの命日でもなかったのだが、その場で生演奏を聴けて感動した。
ショパンの
遺体はパリの
ペール・ラシェーズ墓地に埋葬されたが、やはり遺言により
心臓だけ
母国に帰り、
ワルシャワの
聖十字架教会に安置されている。 そして毎年
10月17日の命日には、彼の
指名した曲が
心臓に送られる。
1791年12月5日0時55分、
天に召されたモーツァルトは
ウィーンの
共同墓地に葬られ、
心臓はおろか遺体の行方も知れない。
上の写真は、
俳句×写真集『
恐竜×ヴィーナス=17文字
』(
HP)に収録の次の句に寄せた、
亡父の帽子。 ただし父が逝ったのは2004年5月8日で、この句は友人の
加藤朱美さんのおじい様で、彫刻家・オブジェ作家の
小林四一(しいち)さんが
2002年2月9日に亡くなられた際に詠ませていただいた。
あの世でも遊びやせむと 雪夜逝く