
NHK BSで放映中の「
毎日モーツァルト」、今週はずっと「
魔笛」を取り上げていて、14日には
夜の女王のアリア「
復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」も掛かった。
学生時代、真冬の
ザルツブルクを訪れ、
祝祭劇場を見学した折、雪の舞う中、崖を穿って作られた
アーチの列柱廊の中央で、放射状に
光を放ちながら上記アリアを歌う夜の女王の映像が思い返された。
アマデウス最後のこの
傑作オペラは、
どんな演出も追いつかないほど自由奔放なイメージに溢れているが、
何とかぜひ再演してほしい版がある。
シャガールがデザインした衣装、舞台装置による「魔笛」だ。
1995年真夏に南仏を巡った際、
ニースの
シャガール美術館の企画展示で、同館内の小ホールの舞台に、その魔笛の衣装をまとったマネキンが並び、
夢の世界に溜息が出た。
上の写真は俳句×写真集『
恐竜×ヴィーナス=17文字』(詳細
HP)に収録した、
地中海で詠んだ次の俳句に組み合わせたもの。
地中海 空に溺れしごと泳ぐ