
11月29日深夜、
実相寺昭雄監督が逝かれた。今年誕生
40周年の
ウルトラマン、また
ウルトラセヴンの中でも
名作の回を生み出し、映画 「
曼荼羅」や「
帝都物語」などを監督された。
食事中に怪獣現るの報を受け、
慌てて屋上に駆け上がった
早田隊員が、ウルトラマンに
変身しようと掲げた手に握られていたのは、…
スプーンだった。あれっ、とやり直す。
ヒーローに
そんな演出はいかがなものか、という周囲の心配をよそに、翌日、全国の小学校の
給食時に、子供達はスプーンを掲げて
遊んだ。当時1年生の僕もその
1人。
この仕掛け人も、またウルトラセヴンと
メトロン星人を
ちゃぶ台を挟んで対峙させたのも、実相寺監督。その演出には
愛と遊び心が溢れていた。
謹んで、ご
冥福をお祈りする。