
23日、招待券をいただいた東京国立近代美術館「
藤田嗣治展」に出掛けた。約3m四方の「ライオンのいる構図」などの大作から
マッチ箱まで、見応え充分な展示。
とりわけ興味深かったのは、藤田が監督し、当時「日本の過った印象を海外に与え、国辱的(!)」として見公開だった映画「
風俗日本 子供篇」のDVD上映。紙芝居を眺める子供達を、紙芝居屋さんの自転車のフレーム越しに捉えた構図などカメラワークも面白く、美しい展開で決して国辱的というような内容ではない。そして、その紙芝居「
桃太郎」も、明らかに藤田の手になる魅力的な絵柄だった。
また、1995年に訪れたランスの
レオナール・フジタ作
ノートル・ダム・ドラ・ペ礼拝堂の壁画、ステンド・グラスの写真展示も懐かしかった。