
17日、スパンアートギャラリーの「
桑原弘明展-SCOPE-」を訪れた。掌に載る小さな金属の箱にあるレンズの穴を覗き込むと、奥行きの深い球形の世界に誘われる。
左はそのひとつ
タルコフスキーの映画から作られた「ノスタルジア」。
映画のシーンそのままに、右奥のバスルームが灯り、左奥の窓の外が明るくなる。桑原さん自らが別のレンズの穴から内部を照らし、
驚異の仕掛けを案内してくれるのだ。
夜、四谷・コア石響で
和合亮一作、
篠本賢一構成・演出

の
遊戯空間公演「
あらゆるものからせみが生まれてしまえ あらゆるものは脱け殻になってしまえ」を観劇した。和合さんの詩世界を、言葉の迷路のままに立体化し、時にストイックに時に開放的に、見事に舞台化していた。
篠本さんは1月、九州公演前日にも拘わらず僕の写真展にいらしてくださり、遅くまで飲み語り合った。和合さんは先月渋谷アップリンクでの「
田村隆一 in Memorium展」で座談会をされた折にもお会いし、思い出話もできた。そのアップリンクで来年2月24日の金曜夜、僕の映画上映会が行われる。皆さん、いらしていただけると幸いです。