日本時間1日、
バンクーバー冬季五輪が
閉幕した。
閉会式は、
開会式で
上がらなかった柱を見事に活用して始まった。
浅田真央選手と
キム・ヨナ選手が
そろって旗手を務めたのもよかった。 今回、
フィギュアスケートで二人が繰り広げた
歴史的名勝負は
思わぬ大差がついたが、はたして真央さんに
勝機はなかったか。
プログラムでも負けていたことは明らか。 ただ、
フリーの「
鐘」を
疑問視する声も上がっているが、昨年
12月28日にも書いた通り、
問題はむしろショートにあったと思う。 確かに「鐘」は
難題だが、
忘れ難く響くいい選曲。 その響きに合わせて作った
鬼の形相も、
文楽の人形のようで
凄味があった。
しかしショートが昨年度来ずっと
不調で、その対策に、踊り慣れた昨年度フリーと同じ「
仮面舞踏会」を使うという
安全策が、却って
落とし穴になったのではないか。 そもそも
消極策である上に、
折角挑む「鐘」と
同じロシアの、それも
似たテイストの曲で、「鐘」共々
インパクトを薄めてしまった。 また、わざわざ「
苦手」を認めた安全策の選曲で、その
苦手意識を引きずったまま、「
まずはショート」「ショートが
鍵」と、そちらに
時間も神経も体力も取られ、
ただでさえ難しいフリーに
注ぐ力が、
そがれてしまった。
キム・ヨナ
007のように、
エンターテインメント性も高く、真央さん自身が
乗り乗りで楽しく踊れ、さらに彼女の
特性である
透明感と純度を煌めかせるショートであれば、「鐘」の練習にさらに
集中して
完成度を高められた上、
両方の印象もより引き立っただろう。
基礎点ですでに負けていたショート。そこはやはり
相手より高く設定し、しかも
軽やかに伸び伸びと踊れれば、そしてもしそれで、ショートでキム・ヨナ選手より
高い得点、もしくは
もっと僅差の得点が出ていれば、フリーも
違った展開になったのではないか。
さらに言えば、
荘重な「鐘」にも、
一か所ほほ笑むシーンを入れてほしかった。 それは
凄味のある微笑になったことだろう。 「
ジャンプの真央、
表現力のヨナ」と言われてきたが、
皮肉にもジャンプの
技術点で大差をつけられた。
スパイラルと
ステップの得点では真央さんが上。 ショートが
エキシビションの「
カプリース」のように
明るく生き生きした内容で、フリーにも
余裕の笑みが加われば、表現力の
幅でも決して引けは取らないだろう。
ソチ・オリンピックでは、
4回転にも挑むとも、その
指南役に
プルシェンコ選手が
名乗りを上げたとも報道されている。 いずれにせよ、今回の(敗北の)
経験が、本人も語っている通り、真央さん(
公式写真集「MAO」)を
成長させることは間違いない。 次にはきっと、
優美さも身につけた演技を見せてくれるだろう。
上の写真は、
先日、
日本テレビの「
世界まる見え!DX特別版」で
紹介された『
のら暦*ねこ休みネコ遊ビ*[DVD]』(
UPLINK、
プロモ映像YouTube)のひとコマで、
4日(
木)~
9日(
火)
国立駅南口~
旭通り沿い右側、
郵便局のあるビルの
5階アートイマジン・ギャラリーでの
グループ展「
猫展」(
HP)に出展し、
7日(
日)は
午後4時~『のら暦』
上映+
作家トークがあります。 ご都合合えば、どうぞいらしてください。
この日、
スパイラルガーデンで、
多摩美術大学工芸学科卒業制作展2010「
material+」を鑑賞した。
「
鼻出し急須」と題し、文字通り、
鼻を型取った
二つの穴から注がれる急須など、
有機的肉体感覚のある、
彫刻・
オブジェのような作品が目立った。
十字も登場の
詩「
無限飛行」
魚も登場の
詩「
花の一部に」
影も登場の
詩「
水の柩」
轟々も登場の
詩「
風が編んだ吊り橋」
名残も登場の
詩「
自由の日課」
変幻も登場の
詩「
オーロラから鍵穴まで」
人類も登場の
詩「
月に浮かぶ蓮」
兎も登場の
詩「
時の脈」
唐辛子も登場の
詩「
二人が愛の言葉しか」
俳句×写真集『
恐竜×ヴィーナス=17文字』(
HP)収録句登場の
エッセイ「
リトアニアの壁に書かれた恐竜の俳句」
「
皆既日蝕屋久島便り~
マイケル・ジャクソン & ピナ・バウシュ追悼と共に~」(
「マイケル・ジャクソン THIS IS IT デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組)[DVD]」)
『
象と大樹と子供たち~Over the War,Over the Tsunami,Sri Lanka~』(
HP)にも触れた
エッセイ「
平和の象と子供たち」
『
のら暦*ねこ休みネコ遊ビ*[DVD]』(
UPLINK、
プロモ映像YouTube)