1日、彩の国さいたま芸術劇場・大ホールの「
舞台上」で、
ザ・フォーサイス・カンパニー2006の“
You made me a monster”を観た。
「舞台上」とは文字通りで、今回の公演は
立ち見のみ、観客は舞台の上へと案内される。そこにはいくつかのテーブルが並び、各テーブルで
クラフト・ワークをし、吊るした紙のオブジェが机上に投げる影を白紙に描きとる。そうした作業をしていると、ダンサーが現れ、
我々の間で踊り出す。
これほど間近でダンスを観る機会はそうない、しかも世界的振り付け家のカンパニーの。
フォーサイスの特徴である
切れ味鋭い動きを見せるダンサー達は、さきほど観客が紙で行ったことを肉体でして見せるかのように、
空気を裂き、折り曲げ、捻り上げた。
そしてこの演出のもうひとつ面白い効果は、普通は見えない他の観客の表情や動きも見れる点だ。ダンサーの後をついて回る者、距離を取る者、座り込む者、皆が空気を作った。
一緒に舞台を歩いた靴のブランド
hioの社長でデザイナーの
日置智佳子さんと、その後、写真の蛤の塩焼きと鮪尽くしを食しつつ、前日2月28日だった彼女の誕生日に乾杯した。
ちなみにプレゼントは『
NOLA,決して手を触れさせない子猫たち』(
HP参照)。NOLA君たち、喜んで貰えたよ、ありがとう。