9日、早稲田大学の一室で、美術家・
関口国雄の展示&講演「
ワン モア ナイト」が行われた。関口君は数年前、木場の東京都現代美術館での「現代日本美術の6人展」にも選ばれ出展している。
彼と知り合ったのは、東京造形大学の移転にあたり取り壊しの決まった高尾の校舎が、学生や美術家達に展示の場として開放された際だった。通い慣れた4階の一教室が、
不思議な舞台装置のように仕立てられた。関口君の仕業だった。
タルコフスキーの映画のセットのようだった。だが面白い事に、彼はタルコフスキー作品を観ていなかった。
その後お互いの殆どのイベントに訪れ合い、搬出を手伝い合ったりしている。先日西荻窪の奇聞屋さんで僕が朗読を行った『
東経135゜線上の南風』の折は、
こけし屋さんの案内葉書に、元の印刷にダブらせて嬉しい感想を書き送ってくれた。
それ自体が作品だった。今夜は早稲田の韓国料理屋で、建築や倫理の先生方と共に2次会で盛り上がった後、彼の作品を一緒に持ち同じ電車で帰った。
彼と語るのは刺激的で楽しい。得難い真友だ。